田んぼでの貴重な農業体験|自然と触れ合うことで学んだこと!

田んぼの稲が少しずつ育って来ました。

仕事帰りに見る近所の田んぼを見るたびに、昔した農業体験を思い出します。

今ではすっかり開発が進んで畑や田んぼが少なくなってきたけれど、私の生まれ育った地域は都市近郊の割に三方を山に囲まれた小さな盆地で、幼稚園の庭にはブドウの木があったり、小学校や中学校の周りは畑や田んぼ、高校は山の中腹という自然に囲まれた適度な自然に囲まれていました。

小学校から高校まで共通して起こっていた校内事件は「マムシ出没」。

年に1、2度は、

「へちま畑にマムシが出ましたので近づかないようにして下さい」

と警報が校内放送で流れていました。

山へ遊びに行く途中の民家の軒先にマムシが干されていたり、民家が近いのに猟場があって、

 
「イノシシ狩り流れ弾注意」

というどうやって注意していいのかわからない立て看板があったり、その立て看板の近くでオフロードバイクで遊んでいた兄が猟銃で追いかけられたり。(笑)

楽しい?幼少~学生時代を過ごさせていただきました。

そんな自然に囲まれた中で小学生のころ、学校の近所の農家さんのご厚意で学年全員で田植えから稲刈りまで農業体験をさせていただいたことがありました。

裸足でぬかるんだ田んぼに入り、一束ずつ大切に大きくなってねと心を込めて苗を深すぎないように、浅すぎないようにといってもどこまでが浅いのか深いのかわからない状況で必死で植えていました。

お土産に全員に苗をいただき、自宅でバケツに突っ込んで植えた苗はいつの間にか枯れていましたが。

その後は合間を見て校外学習で田んぼを見に行ったり、農家さんが公開されていた昔ながらの農機具の見学会に行ったり、収穫に備えて家庭科の授業では稲刈り時に鎌で足を切らないようにひざ下を保護する足カバーを作ったりと、今では鎌を小学生に使用させるなんて考えられないような貴重な体験です。

重たく頭を垂れた稲穂に向かった時、自然の偉大さと感謝の気持ちでいっぱいでした。

細い頼りなかった小さな苗が子供の手では一抱えできないくらいしっかりした稲穂に育っています。

その育った命を今から鎌で奪ってしまうのです。

抵抗するように太く硬くなった稲穂。

危なくないように適度に刃を丸めてある鎌ではなかなか収穫できませんでした。

ぎこぎこと力を入れすぎて足を切らないようにみんな頑張って刈り取りました。

泥と小さな緑の小さな苗が植わっていた田んぼが緑に染まり、あっという間に金色に輝き、そして何もなかったように土に戻っていく。

自然の恵みと偉大さに感謝することができた貴重な体験は何年たっても田んぼを見ると思い出します。

やはり幼いときに、自然と触れ合って生活するのは大切なことだと思います。

特に農業体験ができると、食べ物に対する感謝の念を持つことができるので良いですね。

もう一つ農業体験から学んだことは自然体であること。

自然に触れていると、自分自身も無理せず自然体で過ごせる気がします。

これって健康を保つためにも大切だと思うんですよね。



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